ノートを使ったオススメの勉強法です。この勉強法で、1ヶ月半で受かりました。
用意するもの
用意するものは、まとめ専用のノート。普通のノートでもいいですが、ルーズリーフで綴るタイプのファイルがオススメです。途中で入れ替えたり増やしたり出来るので、書き損じやページを飛ばしてしまった場合への対応もしやすいです。
勉強のやり方
テキストをまとめて、自分だけのまとめノートを作ります。
これは、教科書に書いてあることやその他もろもろを全てノートにまとめ、教科書を不要にしてしまうノートを作るという勉強法です。
一度このノートを作ってしまえば、後は教科書を見なくてもそれを見れば全部分かるので、試験前とかに見たいときはこれを見る、教科書は見る必要が無い、そんなノートです。
ここで注意しておきたいのは、丸写しにならないことです。
教材のテキストは程よくまとめられていると思いますが、自分の言葉で、もっと自分の見やすいノートを作るのです。
テキストをもう1冊作る感じ、とでも言いましょうか。
分かりにくいと感じたところは重点的に説明を書き、簡単だと感じたところは説明を省く、なんてこともできます。文章量は自分次第で多くも少なくもできます。
このとき、後からやる問題で100点取ることを意識しながらやってください。つまり、100点取るつもりで勉強してください。自分で100点取れると思う勉強をやってください。
まとめノート作りで肝心なのは、それをまとめる過程で「できる」状態にすることです。書き写すだけでは、「できる」にはなりません。
一度頭の中に入れ、自分で解釈して、そこから新たに書き出して初めて「できる」状態に近づきます。
そうやって1ページ目から順番にテキストを進めながら、自分だけのまとめノートを作っていきます。
問題に到達したら
問題のコーナーまで到達したら、一旦休憩して(インターバルを置いてから)問題をやります。
そして、狙うは100点です。
1問でも不正解だった場合はやり直しです。
間違えた問題、その原因を解明して、ノートに書き加えるなどして、次は間違えないという自信を持ちましょう。
自信が付いたら、(インターバルを取ってから)また問題をやります。
100点取れたら、次のセクションに進みましょう。
100点取れなかったら、取れるまで繰り返しです。「できる」まで繰り返しです。
テキストについている問題の出題範囲は、決して広くありません。その日、あるいは前日くらいに勉強した範囲です。問題数は決して多くはありませんが、マスターできているのかの確認には最適です。
こうすることで、「自分が100点取るつもりで勉強してきたが、ちゃんと実を結ぶのだろうか」といったプレッシャーを感じながら勉強、そして問題に取り組むことができます。また、100点が取れた暁には「やったー、できたー」と喜びを感じることができます。
これをぜひやってみてください。しんどいですが、クリアできたときの喜びは一入ですよ。
そもそも・・・
間違えた問題をそのままにして先に進むなんてのは、論外です。
次に同じ問題が出てきたときに、また間違えますよ。
「1回間違えたから次は大丈夫」なんて保証はどこにもありません。それだったらみんなの点数が上がっていきます。でも、点数はそんな簡単に上がらないですよね。
ちゃんと原因追求・対策をしっかりして、その上でマルにしておかないと、同じことを繰り返すのです。
余談 ノートはキレイか汚いか
ノートはキレイにとるべきか、それとも、汚くてもいいのか。どうでもいい人にはどうでもいい話ですが、たまに「東大生のノート」みたいなのが取り上げられるので、ノートのとり方を考える人も少なからずいると思います。
が、ノートはあくまで、手段の一つです。「勉強したことを身につけるため」という目的を達成するための、手段の一つです。キレイに書くのが目的ではありません。
ノートをとる上で大事なのは、何のためにそれを書いてるのか、ということ。その目的がはっきりしているなら、キレイだろうが汚かろうが、あまり関係ないです。キレイなのと点数が取れるのはまた別問題ですからね。
大事なのは、ちゃんと目的を理解した上でノートをとっているかどうか、です。
まとめノートは、自分で見直すことが前提なので、ある程度キレイにはなると思います。ただ、自分さえ読めればいい、分かればいいので、見た目の綺麗さ、華美にこだわる必要はありません。
ノートの取り方の実例
行政書士に1ヶ月半で受かる勉強で、実際に取ったノート(まとめ直したノート)です。
字が汚いのはご愛嬌。(^^;;
テキストを、自分なりの言葉でまとめ直しています。
ポイント1 写さない、必ず自分の言葉で書く
このノートは、テキストをまとめ直したものですが、文章を写してはいません。テキストを見て書いたものですが、自分の言葉で書いています。
人間、写すだけでは、記憶できません。
テキストを読む(入力)→自分の言葉で書く(出力)、という流れが大事です。
人間が頭を使う(=覚える)のは、読むときよりも出力するときです。
テキストを読んだり、丸ごと書き写したりするだけでは、あまり頭は使いません。
しかし、それを自分の言葉で他人に説明しようとすると、一気に頭を使います。内容を把握するのはもちろん、分かりやすく伝えるために言葉を変えたりしなければならないので、頭を使うわけです。この「頭を使う」ときに、人間は覚えます。
ですから、意識して「頭を使わせる」ことが重要です。写すだけでは頭を使わないので、全く覚えられません。自分の言葉で、それを他人に説明するつもりで、文章を書いていきましょう。自分が分かりやすいよう、イラストを入れるのもアリです。
基本的に、これは他の人に見せるものではないので、字が汚くてもいいですし、絵がしょぼくてもいいです。自分さえ覚えられれば、それでいいんです。
ポイント2 覚えるべき単語だけ赤
筆者は、重要な覚えるべき単語を赤、見出しや区切りに緑を使う以外は、色を使ってません。
よく、テキストにアンダーラインをだーーっと引く人がいますが、それだと実際にどこを覚えればいいのか分からなくなります。
覚えるべき(=出題されるところ)は、単語です。そこを意識させるために、単語だけ赤です。説明文を丸ごと赤で書くことはしませんし、説明文も、要点だけを書くようにし、簡潔にまとめ直しています。
テキストによっては、単語や文章が最初から赤字で書いてありますから、そこは参考にします。ただ、自分で重要だと思ったものは、それ以外でも赤字にしますし、逆に、わざわざ赤字で書かなくても当たり前と思われるものは、黒で書くこともあります。
テキストを参考にしますが、テキストと同じ文章にはなりませんし、同じ色使いにはなりません。まとめ直しノートは、自分だけのテキストになります。
あと、「憲法第95条」とかは、略して「憲95」になってます。わざわざキッチリ書くメリットは無いですからね。略せるところは略してます。
ポイント3 やった日付とページ数を入れる
一番右上に注目。
「01・8・29」は、2001年8月29日。
「1-59」は、1冊目のテキストのまとめの59ページ目(テキストのページ数ではなく、まとめたノートのページ数)ということです。
この日にこれだけやったぞ、というのを示しています。
ここは試験には直接関係ない部分ですが、モチベーションの維持に大変有効です。
日付を書くことでモチベーションを上げる
勉強は個人プレイです。他の誰からも「やれ」とは言われませんし、代わりに誰かがやってくれるものでもありません。やるのは自分です。
しかし、やる気があるときもあれば、ないときもあります。
そんなとき、どうやってモチベーションを上げるか、が非常に重要です。
1日にどれくらいやるかは、日によってバラバラですが、最終的なスケジュールは決まっています。試験の日はどんどん近づいてきます。このペースで間に合うのかを把握するためにも、ノートには日付と、1日の進んだ量を確認できるようにしておくんです。
あと、「こんなにやったぞ」と後から見返して、ニヤニヤすることもできます。(^^)
「1-59」だったら、「もう59ページもまとめたぞ、勉強進んでるぞ」と自分に言い聞かせる。自分で自分を褒めて、テンションを上げる。少しはやる気に繋がります。
些細なことですが、「やっている、できている」と自分が思うことで、モチベーションに繋げています。
あと、「1日1ページでもいいから、勉強0の日をなくす」というルールでやってましたから、「やらなければ」と思わせるためにも、日付を入れておくことは重要です。